今回は、Web制作支援をさせて頂いた「大崎整体院」の院長、大内さんにお話を伺った。まずお店を始めたきっかけを尋ねたところ、大きな理由に「定年」という一つの転換期があった。
『定年を迎えてから悩みたくなかったし、60歳を超えてから何かを始めるのは、しんどい。だから、僕は55歳で始めた。』
大内さんは、長年建設関連の営業をする傍ら、12年前から整体についての勉強をしていた。そして、55歳の時に定年後の事を考え、生涯続けられる仕事について考え始めた。そんな時に、開業までを支援するという整体師育成の新聞広告を見て、開業を決意したという。
また、「整体師」という仕事を選んだ理由として、幼い頃の経験が深く関わっている。
『小さい頃、うちのおばあちゃんが肩こりでしんどくてね。よく、一生懸命肩をもんでいたんだよ。その時の、喜んだ顔が忘れられないんだ。』
その後仕事を通して、生涯「お客様と喜びを共有したい」と考え、大内さんは整体の道を選んだという。大内さんの心には、人々を癒し、喜ばせたいという思いが溢れている。
大内さんが、大崎市に 整体院を開業した理由には、長年過ごしてきた地元の現状と、お客様の負担を考えての事だという。
『ある人から、腰が痛くてどうしようもないのに、遠いのに福島県の会津や郡山の方に診てもらいに行ったというお話を伺った。それならば、例え田舎でも、地元でしっかりとした技術で、お客様に喜んで欲しい。』
身体を痛めている方にとって、長距離の移動はそれ自体が苦痛となる。
ビジネスパーソンが多い仙台に比べ、大崎市には、高齢者も多く、整体院に通う事が様々な面で負担になっている方も多い。そういった方々の負担を軽減する事も考え、地元を選んだという。
また、大崎整体院を訪れる人の中には、農作業をしているうちに身体を痛めてしまった方も多い。
『ある患者さんは、70歳近くまで痛みを無理に我慢してしまった。それがストレスになって、余計な病気を呼び込んでしまった。人の体って凄くデリケートだよね。』
年齢が高く、症状がひどい程移動は辛くなるが、我慢をすればするほど悪化してしまう。
「ひどくなる前に、我慢しないで来て欲しい」と、大内さんは何度も語っていた。
『一つの技法だけにはこだわらない。少なからず広まっているものは、それを「良い物」だと信じている人たちがいる。それを評価するのはここに来る「患者さん自身」だから。』
大崎整体院では、カイロプラクティックの他、温熱治療にも力を入れている。
様々な面から診断し、人の体を「正常な状態に戻す」という大内さんだが、そこには、見えない努力がある。大内さんのノートには、一面に細かいメモが綴られていた。知識の吸収は書籍に留まらず、テレビやインターネットなどからも、治療に活かせる事を何でも取り入れる。
『老若男女、みんな症状が違うから。どんな症状でも、ここに来た人に、「来てよかった」って思って欲しい。どんな職業でも、「顧客満足度」だよね。』
一人一人違うお客様に合わせた、施術と対応。そこには、大内さんの人柄、経験、整体という仕事への熱意、全てが籠もっていると感じた。
今回のインタビューで、大内さんは整体の話に留まらず、「仕事」について、沢山の事を教えてくれた。
『まずは自分を信頼できること、自己信頼。次に、お客様とのコミュニケーション、そして、相互信頼。感謝の気持ちとか、初心の気持ちをいつも忘れちゃいけない。誠実に対応する事、誠実に生きる事。それが、人の輪を作っていく。』
どんな仕事でも、大事なのは「コミュニケーション」だと、大内さんは語る。
『問題解決に必要なのはコミュニケーションです。例えば、フルマラソンを一人で完走するのと、順位関係なく、脱落しそうな人を助けながらチームで完走するんじゃ喜びが全く違う。だから、その先を、どうやって具現化してくかかな。僕はそれを考えてる。』
仕事も含め、人生という長いマラソンを、お客様と助け合って進んでいく。
お客様の為に学び、地域の為に施術をする。そんな、大内様の強い想いが伝わるインタビューだった。
店 名 大崎整体院
住 所 宮城県大崎市松山須摩屋字高原275
電話番号 0229-55-3825
FAX 0229-55-3825
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株式会社JMTC
Do東北編集部
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