今回WEBサイト制作をする『レコードショップセブン』。

現在は古川駅ビル内、古川リオーネ店の2店舗で営業している。今回は古川駅ビル店店長の斉藤由美子さんに色々とお話を伺った。

「一番は子供の頃から音楽が大好きで、それを仕事に出来たらと思ったのがきっかけ。両方一緒に出来て、こんなに幸せな事はない」 

　店舗を始めるきっかけを、笑顔で話して頂いた斉藤さん。その後、1978年創業のレコードショップセブンへの愛情と、今まで出会った人達への感謝溢れる話をしてくださった。

　レコードショップセブンの魅力について話を伺うと、斉藤さんは深く考えて話してくださった。

「‥‥誇っても良いかなと思うのが、商品知識かな。新曲や古い曲も日々聴いて勉強して、お客様に聞かれても答えられるようにしているの。答えられないと苦痛だし、仕事が楽しく思えない。答えられると楽しいし、お客様との距離が近づく感じがする。一番嬉しいのは、欲しい商品を見つけたときに、凄く喜んで頂けるお客様の声なの」 

　斉藤さんのお客様に対するその心掛けが“最大の魅力”であり、それがお客様にも伝わるのだろう。

だから、「『固定客が多いんじゃない？』と言われるくらいリピーターが多い。まあここはそれで良いかな」という“お客様との信頼関係”に繋がっていき、“大好きな音楽”で“人との繋がり”も出来るのだと思う。

　ちなみに一年を通して滅多に購入がない『ラジオ体操』のCDもここでなら取り揃えている。そういった『コアな商品も取り揃えている』というのも“魅力”であると付け加えておく。

全員が宮城県出身のバンド『NIGHTMARE(ナイトメア)』。ボーカルのYOMIは大崎市古川の出身。高校時代から良く来店していたそうだ。現在も親交がある斉藤さんがあるエピソードを語ってくれた。

「彼が東京で活動をする前、『もし武道館ライブをやるときは古川の人達とバスで応援に行くよ』と約束してたの。そうしたら2007年の正月に『9/23に武道館ライブが決まったから、準備があるだろうから先に伝えておくね』と連絡が来たのよ。彼は約束を覚えていてくれて、世間に公表する前に教えてくれたのよ。 

それから公式発表の後に、8月末にチケットは完売したけど、希望者を72人集めて、みんなでお金を折半してバスを二台借りたの。そして、朝7:30に出発して日帰りでライブ観戦をしたの。あの時は、みんなで古川学園の女子バレーボール部の応援遠征に行くみたいで、凄く楽しかったわ」

この約束を果たす為に頑張ったYOMIや『NIGHTMARE(ナイトメア)』のメンバーも素晴らしいが、“大好きな音楽”と“人との繋がり”を大切にしている、斉藤さんの存在があったからこそ実現出来たのだと思う。

雑誌にもレコードショップセブンの話をしてくれるYOMI。彼の地元への愛着があるからこそ、斉藤さんも彼を、『NIGHTMARE（ナイトメア）』を応援している。斉藤さんは活き活きとした声で話してくれた。

「ここは彼の地元だから、一番の『NIGHTMARE(ナイトメア)』の応援店になりたい。東京などで盛り上がっていても、古川が一番盛り上がっていると言われたい。彼が頑張っていると、私も励みになるし、色々な人達との関わりが持てて、凄く楽しい風景を見せてもらい、日々過ごしている」

　「わざわざ仙台に行って、古川にも置いてある商品を買うのなら、是非、古川で買ってもらいたい。それが地元の活性化にも繋がるはずだから」 

　“音楽”を通しての“地域密着”の思いを斉藤さんは話してくれた。

店でしか手に入らないインディーズのCDも置いていて、店でのイベントも、有名人だけではなく地元出身のバンドやミュージシャンを呼んで行っている。

　“地元を盛り上げたい”“地元出身で頑張っている人を応援したい”という思いと、斉藤さんの笑顔が溢れるお店、レコードショップセブン。皆さんにも是非、足を運んで頂きたい。