人に料理を振る舞うことが好きで、自分のお店を持ちたいと思った

カウンター越しに微笑む荒川さん
カウンター越しに微笑む荒川さん

“きっちん あくあ”店主の荒川啓子さんがお店をオープンさせたのは2013年2月20日のこと。それまでは飲食店の経験もなく、運送業で配達の仕事をしていた。

 「体調を崩してしまって、重いものを運べなくなったことがきっかけなの。人に料理を食べてもらうことが好きだし、働けるお店を探すより自分のお店を作っちゃえ!って」そう笑顔でお店を立ち上げた経緯を語ってくれた荒川さん。

ランチメニューのカレーライス(税込500円)
ランチメニューのカレーライス(税込500円)

お店で出しているメニューはどれも実家のお母さんが作ってくれるような家庭的な料理が多い。

 

 お客さんに満足してもらえるように、安くてボリュームたっぷりの料理を提供するよう心掛けている。

アットホームな雰囲気に惹かれて…

 “きっちん あくあ”で提供している料理は、お客さんに「この食材はこうやって食べると美味しいよ」と食べ方を教えてもらいながら決定することもある。畑を持っているお客さんから、新鮮な野菜を分けてもらうことも。

 そんなアットホームな雰囲気に惹かれてか、常連さんの中には大阪や名古屋から単身赴任で古川に来ている人も多い。“きっちん あくあ”が気に入って古川に愛着を持ち、「地元に帰りたくない」と言う人もいるそうだ。

 また、近くに大崎市民プール“アクア・パル”があるため、プール利用者がトレーニングを終えた後、プール仲間を連れてやって来る事も多い。「一度来たお客さんがもう一回来たいと思えるお店になればいいなと思ってるけど、帰る時に『また来るね』って言ってくれるお客さんも多いんだよ」と荒川さんは嬉しそうに話してくれた。

 お店をしていて嬉しかったことや印象に残ったことをたずねると、「色々な人と知り合えたことかな。この冬は常連さんがお店を貸し切ってクリスマスパーティを開いてくれたの」というエピソードを披露してくれた。

人が集い輪が繋がる、あたたかな『お家』を目指して

最後に、荒川さんにとって「“きっちん あくあ”とは?」とたずねると、「皆が帰って来られる『お家』みたいなお店。お客さんに、お母さんお腹すいたよーっていう感じで来てもらえるとうれしいね。くつろいでごはんを食べて、お腹いっぱいになって、お茶を飲みながら一時間でも二時間でもまったりして行って欲しいな」と明るい口調で話してくれた。「お客さん同士が知り合いになって、人の輪が広がっていって欲しい」と語る荒川さんの願い通り、“きっちん あくあ”は人が集まる居心地のいい空間になっている。

 なんだか最近家庭の味に飢えているな、と感じることがあれば是非“きっちん あくあ”を訪れてみてはどうだろうか。荒川さんの包み込むような明るい笑顔と温かな料理が身体だけでなく心まで満たしてくれることだろう。


きっちん あくあ
  http://kitchen-aqua.jimdo.com/
  〒989-6105
  宮城県大崎市古川福沼1丁目16-11  
  TEL 080-3194-5385
  ランチ 11:00~14:00
  夜 18:00~21:00
              (20:00ラストオーダー) 
  定休日 月曜日
  駐車場 有(店前4台)